最後に全国の総合健保組合にメッセージをお願いします
やはり「仕組み作り」が重要だと考えます。
総合健保は加入事業所が多い分、全てに目を配るのは難しい現実がありますが、データを活用し、伝え方や手法を構築し、健康課題の見える化を図ることが大切と思います。
当健保では、平成26年度から情報システム課を立ち上げ、2年前から健康課題を見える化した健康白書を事業所宛に送付しています。今年度からは「健康経営取り組みレポート」として健康経営を独自に点数化し評価書を作り、現在の自事業所の課題克服に向けて健保を活用してくださいと呼びかけています。
多くの健保では独自での開発は難しいですが、そこでJMDCの活用も大きな戦略と思います(笑)。ウェアラブル機器などでも情報が取得でき、きめ細かな対応ができる時代ですから。
生意気ですが、最近は565社あっても求心力が増してきたとの実感が出てきました。どのように仕組みを作るかが大きな課題ですが、当健保も長い歴史の中で作り上げてきました。
『加入員のため、加入事業所のため』が”合言葉”です。まずは手を付けることが肝心だと思います。
それから「現場主義」。健保が動かなければ事業所も当然動きません。
コミュニケーションが密になると課題が浮き彫りになり、次の対応に繋げられます。あとは目線をどこに置くかだと思います。
「加入員の健康のために」という信念をもち、そして事業所が自ら健康に向かって「自走」できるよう、健保組合が支えていく事ですね。
取材日:2020年7月21日