このような背景から、特定健診の受診率や特定保健指導の実施率が高いのでしょうか?
藤原様:
被扶養者の健診受診率は健保から勧奨しても6割ほどで伸び悩んでいましたが、目標値を設定して社員を通じて被扶養者の受診勧奨をしたところ、2017年に受診率が顕著に上がりました。
桐山様:
家族の健康があってこそ社員も仕事をすることができます。ですから、社員を通じて被扶養者へ健診受診券の送付や受診勧奨をするようになりました。
それ以前は家族の健診受診に関心がなかった社員もいたと思いますが、この取り組みにより一気に関心が高まったのではないでしょうか。
有賀様:
会社全体に各事業所の受診率を公表し、それぞれの事業所には内訳も提供しました。
桐山様:
家族が健診を受けているか、どこで受けているか、どんな予定か、どんな結果だったかについてそれまでは関心がない人も多かったと思いますが、各事業所の受診率がわかると「うちの工場ではあと誰だ?」と自分ごとになったようです。
有賀様:
各拠点・健保からも個々にメールや文書を送っていたので、社員の意識は高まったと思います。
事業所によって条件が異なるので、健保からはそれぞれの地域に合った案内をしています。例えば、集団健診の場を設けて会場の案内をしたり、それ以外の地域では医療機関の一覧を出して受診券を使って医療機関に行くように案内したりしています。これらは外部には委託せず、すべて職員が手作業で行っています。
有賀様:
案内をした時に、「いつ受けるか」「どこで受けるか」というアンケートを配って提出してもらうようにしました。アンケートに答えてくれない方には督促をします。それでも提出してもらえない場合には、社員に対して「家族の健診受診はどうなっていますか」というメールを送っています。
桐山様:
「おせんしょ」しまくりなんです(笑)