保険者インタビュー・導入事例

全国の仲間がライバル?!
都道府県農協対抗ウォーキングラリー トライアル編

インタビュイー様のご紹介

飯塚 弘人様 (写真 中央)事務長
小沼 浩美様(写真 左)健康推進課長・保健師 
萩野谷 倫子様(写真 右)健康推進課長補佐 


事例概要

株式会社JMDCが提供するPHR「Pep Up(ペップアップ)」は、健康促進を目的としたウォーキングラリーにおいて、参加者のモチベーションを高めるために活用されています。
今回、茨城県農協健康保険組合様を主催者として、全国の様々な農協系健保と協力して行われたウォーキングラリーにおけるPep Up(ペップアップ)の活用事例について、茨城県農協健康保険組合様へのインタビューを行いました。

茨城県農協健保様について

飯塚様:
茨城県にある農業協同組合・連合会(JA)、それに付随する関連団体と厚生連病院から構成される総合健保です。
被保険者は11,027人、加入者全体で17,195人(2023年3月末時点)、被保険者の男女比は半々となっています。

健保としての健康管理は主に加入事業所に対して健診後の健康相談を行っています。

Pep Up(ペップアップ)導入以前に抱えていた課題について教えてください

小沼様:
当組合の生活習慣病上の課題として、茨城県は車社会であり身体活動量が少ないことがあげられます。
この課題を解消するため、日々の歩数を上げることを目的としたウォーキングイベントを平成28年から29年に掛けてテスト実施をしました。
イベントに際して導入したリストバンド型のウェアラブルデバイスは、スマートフォンとの自動連携が行えるものではなく、デバイスをPCに物理的に接続することで歩数やカロリー・睡眠時間が各個人のアプリに連携される仕様でした。
得られたデータは、アプリ経由でデバイスの提供ベンダー、ベンター経由で当健保へデータが提供される流れです。

40歳以上のメタボリスク者かつ健保へのデータ提供へ同意をいただいた方を対象とし、対象者は当初1,000名を想定していましたが、最終的には130台ほど余ってしまったので、リスク者ではない希望者にもお渡しました。


飯塚様:
ウォーキングイベントの期間は1年間で、インセンティブも付けずとにかく歩いて「そのデータをアプリ連携して下さい」というシンプルなイベントでした。


萩野谷様:
事業の評価としては、

  ・開催期間が1年間と長すぎて中だるみしてしまった
  ・メタボリスク者に限定してしまい、若年層を含むメタボリスク非該当の参加希望者を参加させられなかった
  ・達成インセンティブがないことによるモチベーションの低下
  ・歩数データが自動連携されないことによるデータ連携の煩雑さ

があげられ、ウォーキングイベントそのものは続けたいと思ったものの、これらの課題を解消することのできるツールを導入することが必要だと思っていました。

Pep Up(ペップアップ)を導入された決め手は何でしたか?

小沼様:
元々、JMDCには医療費分析を委託していたこともあり、当初からJMDCへの委託が自然な流れとしてありました。
Pep Up(ペップアップ)の存在も医療費分析を委託する際から頭にありましたし、先に挙げた課題を解決できるツールであろうことも何となく認識はしていました。


飯塚様:
愛知県農協健康保険組合や長野県農業協同組合健康保険組合などのJA系列健保や、同じ茨城県にある常陽銀行健康保険組合がPep Upを導入している・もしくは導入予定であることも後押しになりました。

また、Pep Up(ペップアップ)の特徴として健診結果の見える化が行えることが大きいと思っています。
健診値が年齢で示される健康年齢はとても分かりやすいと評価しています。

Pep Upの利用率や登録状況について教えてください

萩野谷様:
2023年6月21日時点で約20%です。2020年2月にローンチ後、年に2-3%ずつ緩やかに登録率が上がってきています。


小沼様:
ローンチ時には被保険者加入者に向けて一斉に登録通知を配布しましたが、顔なじみの方に個別に聞いても、
「届いていたか分からない」「なくしてしまった」などの反応で、あまり関心を持ててもらえていない所感でした。

とはいえ登録率を上げていく必要はありますので、

  ・広報誌やホームページでPep Upを紹介
  ・巡回健康相談時に保健師からPep Up登録の呼びかけを行い、登録通知紛失者に対しては再発行手続きをその場で行う
  ・登録率が低くかつ協力的な担当者が在籍している事業所に対し、健診結果の郵送時に再発行した登録通知も添付しご案内を行う(年4-5箇所程度)

といった活動をローンチした際から地道に行っています。
担当者や個人に個別に声をかけることで良さを感じてもらえるので、コツコツと行っています。


萩野谷様:
直近では、5月に開催された対面でのウォーキングイベント時にも参加者リストからPep Upの未登録者を事前にピックアップし、当日の受付時にPep Upの登録を促す活動も行いました。
Pep Up未登録者への通知の再発行は内製で行うことでスピードアップを図っています。

Pep Upを活用してどのようなイベントを実施されていますか?

小沼様:
導入当初の目的であったウォーキングラリーは年度内に3回実施しています。その他には健康クイズ、年末年始に開催する体重測定チャレンジ、日々の記録チャレンジ、健診結果改善チャレンジを行っています。

萩野谷様:
また、禁煙者へのインセンティブポイント付与も行っています。健診の問診結果を見た上で、前年度喫煙から当年度の禁煙者と、引き続き禁煙が継続している人を対象としたインセンティブポイントです。対象者は「らくらく健助」を活用して抽出してもらっています。

農協対抗ウォーキングラリーを始められた経緯について教えてください

飯塚様:
先にお伝えした通り、当健保がPep Upを導入する時点で他のJA系健康保険組合のいくつかがPep Upを導入していることは把握していました。
また、健保連では秋を健康強調月間と謳っており、各健保の機関誌を見ても10月ごろにPep Upを活用したウォーキングラリーを行っていることも知っていました。

首都圏は例外としても、多くのJA系健保では加入者の日々の活動量が上がらないという共通の課題も持っています。せっかく同じプラットフォームを利用しているのだから何か一緒に出来ないかとJMDCへ相談したところ、愛知県・静岡県からも同様のご意見が寄せられているので一緒に企画をしてみましょうとのことで、他のJA系健康保険組合にお声がけをすることにしました。
ちょうどそのタイミングでJA系健康保険組合の事務長研修があり、そこで簡単な企画書を用いて提案をしたところ面白いねとの声をいただくことが出来たので、各健康保険組合のPep Up実務担当者との協議を進め、実現に至ります。

農協対抗ウォーキングラリーはどのような企画でしょうか?

萩野谷様:
各健康保険組合でウォーキングラリーの設定をする必要があるので、参加する健康保険組合で決めた開催時期でウォーキングをPep Upに設定します。
その後、特設ページを用意しそのページ内では各健保別の平均歩数+総歩数をランキング化し、各県対抗の企画であることを打ち出しています。

飯塚様:
目標達成者にはインセンティブポイントだけではなく、各県のJA健保から追加で景品を用意してもらっています。
各地域の特産品が郵送されてくることで話題になって欲しいと思っていますし、提供元のPR機会にも繋がれば良いなと思っています。
(※2023年5月に行われたトライアル実施時には提供していないとのこと)


トライアル実施を行ってみて、いかがでしたか?

※画面は現在開発中のもの
萩野谷様:
2023年5月に愛知・北海道・静岡・長野・茨城のJA健保の健保職員のみでトライアルとして開催しました。
私たちはトライアルということでインセンティブも付けなかったので良い意味でも悪い意味でもいつも通り歩いていただけだったのですが、蓋を開けてみたら各県ですごく盛り上がっていて、健保ランキングで茨城県は最下位になってしまいました。
茨城県は県民性としておっとりしているのかもしれません(笑)


小沼様:
今回のトライアル後に参加者アンケートも取得しましたが、概ね良いご意見でした。一方で、各健保でチーム人数についての考え方や特産品インセンティブの準備方法など、細かい点でのすり合わせは多くあるので、今後もしっかりと調整をしていく必要性は感じました。

そのほか、特設ページのUIや歩数データの連携タイミングなど、いくつか課題もあると認識しています。これらにも対応した上で、10月には加入者を対象として行う予定です。
加入者の中にはポイントよりも特産品に興味を持ってくれる方もいると思いますので、どの特産品を景品とするかなどこれから調整をしていきたいと思います。

今後の展望についてお聞かせください

小沼様:
10月の本番に向けて、各JA健保とのミーティングを7月に行います。
トライアルで出た課題や特産品についてなど協議した上で、より良いイベントにしていきたいと思っています。


飯塚様:
今回のイベントを機に、これまでPep Upに登録をしてこなかった方たちからも興味を持ってもらい、ウォーキングラリー参加を目的としてPep Upの登録率が上がることにも期待しています。

※現在作成中のポスター

小沼様:
保健事業担当者研修も7月に京都で行われますので、そこでもPRをして翌年度以降の参加健保を増やしたいなと考えています。参加健保が増えることで長く続くイベントになれば良いなと思っていますので、引き続きJMDCからもサポートをいただきたく宜しくお願いいたします。

ありがとうございました





Pep Upについては下記よりお問合せください
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