創立100周年で「Pep Up」を事業主を巻き込んだ取り組みに
塩澤様:
「Pep Up」導入のきっかけになったのは、事業主による創立100周年記念事業「KHP100(Komatsu Health Promotion 100)」です。コマツでは2014年に健康宣言を行って以降、事業主とユニオン(労働組合)、健保組合が三位一体となって健康づくりに取り組んできました。当初は糖尿病の重症化予防を中心に取り組んできましたが、KHP100以降は従業員(被保険者)のヘルスリテラシーの向上と、生活習慣そのものの自然な改善をテーマに。それにより、健康寿命100歳を目指す取り組みとなっています。
野口様:
ヘルスリテラシー向上施策自体は30年以上前から地道に展開し続けてはいましたが、従来は健保組合単独の取り組みだったせいもあってかなかなか成果を出せず、過去の被保険者向け健康ポータルサイトの登録率も2割ほどで低迷していたんです。そこでKHP100をきっかけにJMDCの「Pep Up」へとサービスを移行し、事業主を巻き込んだ事業へと一新させました。JMDCには医療データ分析のために長年データを提供してきたので、今後のデータ連携、分析のしやすさを考えると「Pep Up」以外の選択肢はあまり考えられませんでしたね。特にKHP100以降はデータによる効果検証の強化も掲げていたので、その点でもコマツにマッチしていました。
1988年頃 |
国のTHP指針を受け、健保組合による「KHP活動」開始 |
2014年 |
事業主による健康宣言、健康づくり5カ年計画(~2018年) |
2019年 |
第2次健康づくり計画(~2024年) |
2021年 |
創立100周年記念事業「KHP100」開始 |
小川様:
導入時にはまず一部の被保険者(300〜400名)を対象に約1年間のトライアルを実施。定期健診の問診データからすでに身体活動量の改善成果が見られたため、全社展開に踏み切りました。効果検証した上での本格導入だったため、社内の説得もスムーズになったと思います。