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【セミナー開催レポート】ニューノーマル時代の健康施策と傾向を知るオンラインセミナー

2021年5月20日(木)、「ニューノーマル時代の健康施策と傾向を知るオンラインセミナー」をオンラインで開催いたしました!
今回のセミナーでは、健康経営優良法人(ホワイト500)に5年連続で認定された日本たばこ産業株式会社の健康経営ご担当者様をゲストにお呼びし、日々の取り組みについてご講演いただきました。

当日は320名の方にご参加いただき、大盛況ののちに終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!

今回は本セミナーの開催レポートをお届けいたします。


目次[非表示]

  1. 1.特別講演 コロナ禍におけるJT健康経営の実践
  2. 2.第1部 データで見る課題の変化
  3. 3.第2部 PEP UPでニューノーマル時代の健康経営を実現
  4. 4.参加者アンケートより
  5. 5.おわりに

特別講演 コロナ禍におけるJT健康経営の実践

第1部は、健康経営優良法人(ホワイト500)に5年連続で認定された日本たばこ産業株式会社で健康経営の推進を担当されている富樫 剛様をゲストにお招きし、現場で実践されている取り組みについてお話いただきました。

2015年から健康経営の取り組みを本格的に始められ、オリジナルキャラクターや専門サイトによる社員への「意識づけ」を行われたり、健康経営推進委員会を立ち上げて「体制づくり」を強化したりされたとのことでした。
2020年度からは「取り組みのさらなる深化」として、フィジカルサポート、メンタルサポート、そしてコラボヘルスを掛け合わせ、健康経営を必要とする人や必要のあることを見極めてPDCAを回していらっしゃるそうです。
コラボヘルスの取り組みにおいてはJMDCのPep Upを活用されています。ウォーキングラリーが特に好評で、チーム対抗戦により職場が活性化しているとのことです。

コロナ禍における健康経営においても、目指すところや取り組むことは変えていないとのことですが、環境変化に合わせて働き方改革ICTツールの活用などには迅速に対応されています。

現在の健康上の課題については、「生活様式の変化による影響」「二極化」「時間差での影響の顕在化」の3つのキーワードを挙げられていました。

このような取り組みの成果としてホワイト500に5年連続で認定されていますが、採用や事業への貢献は数字に表れにくく現在も試行錯誤を繰り返しているそうです。
また、モニタリング指標を用いて実態を把握されているとのことで、身体の健康の指標ではJMDCの健康年齢を活用されています。

富樫様が工夫しているポイントとして、関係部署とのコラボレーション、産業医・保健師との連携、健康に関心がない人への北風と太陽の「太陽」アプローチを挙げられていました。

富樫様が熱意を持って健康経営に携わられ、社員の皆様が「健康は失って初めて、その価値に気づく」ことがないように、多様性に根差した健康支援を大切にされていると感じました。

      

参加者からの質問をご紹介します。

Q. 従業員のメンタルには何か影響が起きていますか?
A. 課題に挙げた「3つのキーワード」はメンタルにも起きていると感じています。例えば、リモート環境下でコミュケーションを行う必要が出てきたため、当たり前だった対面でのコミュニケーションがなくなってしまいました。その環境に対応できる人と、対応が難しくストレスを抱える人が出てきています。

Q. 新たに入社した方々などへのヘルスリテラシー向上の方法については具体的に何か取り組まれていることはありますか?
A. 特に昨年と今年は、新入社員が職場に打ち解けるためのコミュニケーションが不足していると感じています。Pep Upから健康情報を提供したり、ウォーキングラリーのチーム対抗戦を通じて輪の中に入って声を掛け合うような仕掛けをつくったりしています。

Q. Pep Upを導入して数ヶ月経ちましたが、なかなか登録率が上がりません。JT様で何か工夫している点、効果があった方法などあれば教えていただきたいです。
A. 現在は65%ほどの登録率ですが、もっと増やしたいと思っています。ウォーキングラリーのようなみんなが参加しやすいイベントを設け、登録率が上がるように工夫しています。また、全国の拠点の保健師さんの力を借りて、声かけをしたり健康面談のときに一緒に登録したりもしています。

第1部 データで見る課題の変化

第1部はJMDCの照沼より、弊社が保有しているデータを用いてコロナ禍における課題の変化についてお話しました。

JMDCが保有している健診データとバイタルデータを用いて2019年度と2020年度を比較し、「意識の変化」「行動の変化」「健診値(結果)の変化」を探りました。

健康診断の問診データから「意識の変化」を分析したところ、睡眠状況は良化傾向だったのに対し、飲酒状況は大きな変化は見られませんでした。

次に、「行動の変化」をFitbit(ウェアラブル端末)の歩数データを用いて「行動の変化」を調べました。すると、2019年度から2020年度にかけて、身体活動量は減少傾向が見られました。また、Fitbit装着者は身体活動量が高い人の割合が多くなっていました。

最後に「健診値の変化」としてBMIと腹囲から肥満度を観察したところ、現在のところ大きな変化は見られないという結果になりました。

今後も継続的にデータを観察し、特にコロナ禍においてどのような変化が起こっているかを分析していくことが重要です。

 

第2部 PEP UPでニューノーマル時代の健康経営を実現

第2部ではJMDCの八木より、弊社がご提供するヘルスケアプラットフォーム「Pep Up」についてご紹介しました。

特別講演や第1部で、コロナ禍においても本質的な課題は変わっていませんが、課題を解決するための方法は変化が求められているというお話がありました。様々なデータを集約し分析するためには、データプラットフォームを整備することが必要です。

JMDCが提供するPep Upは様々な機能をもち、保険者様の保健事業のサポートだけでなく加入者の皆様の行動変容を促進します。

またこの度、Pep Up新シリーズの提供開始が決定しました!
こころの健康をサポートする「Pep Up for WORK」です。

Pep Up for WORKは2021年8月にリリース予定です。
デモアカウントの発行も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください

JMDCは今後もPep Up、そしてPep Up for WORKを通じて、一気通貫でこころとからだの健康増進を全ての方への提供してまいります。

 

参加者アンケートより

当日ご参加いただいた方からお寄せいただいたご感想を一部ご紹介いたします。

・ホワイト500を5年連続取られているJT様のお話は大変参考になりました。健康経営の取り組み、苦労などもお話いただき、よかったです。

・知識はもちろんですが、何よりも担当者さまの熱い想いをお伺いでき、元気をもらいました。ありがとうございました。

・健康経営の運用担当者としての日々の悩みなどとても共感できるものばかりでした。

・コロナ禍における行動・意識・健診の変化を引き続き見ていきたいです。

・Pep Upは個人健診データの表示スタイルが見やすく、また様々なアクティビティとコラボさせることにより社員が楽しみながら健康管理できそうです。

   

おわりに

改めまして、ご参加いただいた皆様、そしてご登壇いただいた富樫様に心より御礼申し上げます。

JMDCは健康経営をはじめとする健康増進施策の推進をサポートしております。
コラボヘルスや保健事業の推進でお困りの際には、ぜひご相談ください!

本記事のご感想や今後希望するテーマなどぜひご意見をお寄せください