保険者インタビュー・導入事例

【加入者インタビュー】
JMDC×RIZAP保健指導新規流入防止パッケージの成果

事例概要

特定保健指導対策は既に特定保健指導対象者になっている方だけではなくこれから対象者になりそうな若年層へ早期アプローチすることが理想的とわかっていても、なかなか取り組めていない保険者様も多いのではないでしょうか。

JMDCではRIZAP社との協業により、主に35-39歳の方を対象として40歳時点で特定保健指導の対象者になることを防ぐプログラム「JMDC×RIZAP保健指導新規流入防止パッケージ」を提供しています。

今回は、グラクソ・スミスクライン健康保険組合様にて実施した事例について、健保様・参加者様双方のインタビューをお届けいたします。

パッケージ概要

JMDCがもつビッグデータから作成された保健指導予測モデルをもとに、35-39歳の方には40歳時点に特定保健指導対象者になる確率、40歳以上の方には2年後に特定保健指導対象者になる確率を算出。

リスクが高い加入者にRIZAPのオンラインプログラムを全5回(基本的に約2ヶ月間)を受けてもらうことで、体重・腹囲の減少および将来的に特定保健指導の対象にならないような健康づくりを目指します。

健康保険組合様の声

グラクソ・スミスクライン健康保険組合 常務理事 戸津 玲 様

本パッケージ導入の経緯を教えてください。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」で20代から30代でBMIが顕著に上昇することが明らかになっていて、加入者の健康寿命を延伸するためには、できるだけ若い時期から健康維持増進して行く必要があると以前から感じていました。

当健保の健康スコアリングレポートの結果では、被保険者の糖尿病や脂質異常症のリスク保有者数の割合が高く、結果的に1人当たりの医療費が他健保に比較して高くなっています。生活習慣病に対する危機感は事業主と共有している課題の一つです。また、データヘルス計画の観点から特定保健指導の対象者割合を減らすことも重要だと考えていました。

「JMDC×RIZAP保健指導新規流入防止パッケージ」の良い点は保健指導予測確率が算出されるところです。当健保の加入者は製薬会社勤務のため職業柄ヘルスリテラシーが高く、健診データも自分で読める人が多いです。BMIや腹囲といった項目については見慣れてしまっているので、他の指標として保健指導予測確率を提示できたことはメリットだと感じています。

また、RIZAP社の知名度が高いことも良かったです。一方で、2019年に一度会社でRIZAPプログラムを実施したことがあったのですが、誰でも参加可能としてしまうと比較的健康な人しか集まらないということがありました。今回はリスクが高い人に対象を絞って実施できたことも大切なポイントだと思います。

プログラム参加者募集の際は工夫をされましたか?

保健指導予測確率が60%以上の人、40%以上の人、20%以上の人と3段階に分けて募集の案内を出し、40%以上で返事がない人には私から個人個人宛に「リスクが高いですよ。将来の生活を楽しむためにも、ぜひ参加してみませんか」と連絡しましたが、無視をされたり「太っているけれど運動はできるから大丈夫」と言われたり苦労しました。

一方で、保健指導予測確率20%まで募集範囲を広げたら参加枠がすぐに埋まったので、やはり比較的健康な人には魅力的なプログラムなのだと感じました。

戸津様もプログラムに毎回参加されていましたが、実際に受けてみていかがでしたか?

私自身の健康意識向上につながり、楽しみながら参加できました。オンラインプログラムにも関わらず講師の高梨さんが、一人ひとり参加者に声掛けをしていただき、スクワットの姿勢などをちゃんと見てくれていて臨場感がありました。

また、フォローアップセッションの際には、参加者からの幅広い質問に対して持ち帰ることなくその場ですべて答えていたので知識の豊富さに感心しました。

プログラムの中で一番印象に残っているのは、「明日から実践する」というメッセージです。参加者全員が思い描いた理想を実現するために、高梨さんが参加者に向けて毎回のプログラムでおっしゃっていましたし、私もプログラム後に参加者へフォローメールを配信する際にこのメッセージを使わせていただいていました。

プログラムに対する評価を教えてください。

産業医と一緒にプログラムの効果検証レポートを見て、体重や保健指導予測確率などの変化を確認しました。
回を重ねるごとに少し参加者が減ってしまったことは残念でしたが、しっかりと出席してくれた人には効果があると感じました。また、産業医からも将来の健康に向けて大切なプログラムであるという評価をもらいました。

今後の展望はいかがですか?

当健保は若年層の人数が少ないので同じプログラムが実施できるかはわかりませんが、
来年度も若年層対策は続けていこうという話を事業主の関係者としています。

プログラム参加者の声

T. M.様
30代後半男性
約2ヶ月のプログラム参加により、-6.1kgを実現
保健指導予測確率:43%(2021年度健診時)→12%(プログラム終了時)


プログラム参加のきっかけを教えてください

コロナ禍で在宅勤務が続く生活となり、運動不足から体重が6-7kg増え、BMIも25を超えてしまいました。体型について子供たちから「(ポケモンの)カビゴンみたい」と笑われることが多くなり、痩せたいと思っていた頃にプログラムの案内があり申し込みました。

また、申し込み後ですが新型コロナウイルスに感染してしまい、病院薬剤師の妻から「BMIが25を超えているから、重症化するリスクが高いよ」と言われたことが自身の健康を見直すきっかけにもなり、改めて痩せなければと感じました。

今までもダイエットされていたとのことですが、RIZAPプログラムが良かった点は何ですか?

高校まで陸上部だったので、これまでは体重管理のためにランニングなどをすることが多かったです。若い時は少し走れば体重が元に戻っていましたが、最近は歳のせいか体重が戻りづらくなり、もっと負荷をかけなければいけないと悩んでいました。
RIZAPの指導では、炭水化物の摂取量を制限し、たんぱく質を積極的に摂取することを強調していました。実際に炭水化物の摂取量を減らすとプログラム開始後の1週間で1-2kg減量することができ、「こんなに簡単に落ちるものなのだ」と驚きました。毎日の体重測定でも効果を実感することができ、プログラムを続けるモチベーションになりました。

また、以前はプロテインバーなどの栄養サポート食品は高額なイメージがあり、利用したことはありませんでした。しかし、お菓子やインスタント食品の代わりに栄養サポート食品を利用するようにすると、むしろトータルの支出が減り、経済的なメリットもありました。

プログラム期間中の過ごし方・意識したことを教えてください。

プログラムの最初にBMIが22-23になるように目標体重を設定しました。

最も効果を感じたのは炭水化物の摂取制限です。プログラムで教えてもらった通りに炭水化物の摂取を控え、夜食もやめました。在宅勤務日の夕食は私が支度をすることになっているので、積極的にダイエットに良い献立を組み立てていました。

家族がお菓子を食べている中、自分は遠慮しなければいけない時は苦に感じることもありましたが、お菓子を食べたくなったらエネルギー消費の多い時間帯に食べるようにして気分転換していました。

運動についても、室内でできるスクワットなど指導された内容は毎日継続していました。また、土日は息子と近所の公園でサッカーをするなど体を動かすことを意識していました。

プログラムにはいつもお子さんも一緒に参加されていましたね。

一緒に楽しんでくれていましたし、子供たちからプログラムのリマインドをしてくれることもありました。
講師の高梨さんも「周りのサポートが大事」とおっしゃっていましたが、家族が協力的で助かりました。

プログラムの効果はいかがですか?

痩せただけでなく体調も良くなって、睡眠の質も改善したと感じています。
コロナ禍で太った分を戻せたので、2019年末以来会っていなかった人には「あまり変わらないね」と言ってもらえました。また、子供からも「おなか出てないね」と言われるようになりました。

プログラム参加前は服が合わなくなって買い換えなければと思っていましたが、今はコロナ禍以前のサイズに戻りベルトの穴も昔の位置に戻りました。

プログラム終了後から2ヶ月経っていますが、現在はいかがですか?

BMIは25未満を維持できています。当時の食生活はさすがに続けていませんが、変わらず炭水化物の摂取を控えたり、夜食を控えたりしています
これからの時期は誘惑が多い(インタビュー実施日:12月22日)ですが、まずは現状維持を目標にしつつ、春からもう少し体重を減らして更に健康になりたいと考えています。

このプログラムをどういう方におすすめしたいですか?

服がきつい、ベルトの位置を戻したいと思っている方、お風呂上がりにおなかを見て落ち込んでいる方におすすめしたいです。

私自身、新型コロナウイルス感染を経験したことで健康体でいることの大切さを痛感しました。将来的な健康リスクに不安を感じる方は今のうちに健康体に戻すことができれば、健康寿命を延ばしたりQOLを高められると思います。

高梨さんからも講義の最初にお話しがありましたが、生活習慣病の”滝”を一段落ちたら戻れなくなります(下図参照)。手遅れになると運動や食事制限も厳しくなるので、初期の段階で歯止めをかけたい方にぜひ勧めたいです。

RIZAP講師の声

RIZAP株式会社 パーソナルトレーナー 高梨 望さん

グラクソ・スミスクライン健康保険組合様のプログラムはいかがでしたか?

仕事が忙しい方が多く参加されている印象が大きかったです。
プログラムも、職場から参加される方も半数ほどいらっしゃいました。
その中でもここまで結果を出されているのは、忙しい中でも、隙間時間を有効活用して、無理なく実践できる方法を習得されたからだと感じます。
正しい方法以上に、自分に合った方法を見つけて、それを継続することができたからこその結果であると感じます。

上記インタビューに応じていただいたT. M.さんへのコメントをお願いします。

プログラム内でよくご質問をいただき、ご家族で一緒に参加いただいており、とても前のめりでご参加いただいていた印象が強いです。
できなかったことも、「できなかった」で終わらせるのではなく、「次はこうしよう」など対策を立てるところまで考えることができていらっしゃいました。
改善アクションまで立てるところまでできていたことが結果にもつながったと考えます。
プログラム内でも、ご家族と一緒に取り組んでいらっしゃり、自分1人だけではなく、サポーターの力も借りながら、取り組んだことも結果につながったと考えます。


おわりに

上記でご紹介した「JMDC×RIZAP保健指導新規流入防止パッケージ」については、下記ページにて詳細をご説明しております。
本パッケージにご興味を持たれた方はぜひご一読ください!





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