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冬に注意したい感染症と受診行動の特徴とは?保険者が押さえたい予防策と支援ポイント

10月も終わりを迎え、秋気が肌にしみる季節となってきました。

インフルエンザの予防接種も始まり、補助金対応などでご多忙の保険者様も多いのではないでしょうか。

今回は、JMDCが保有するビッグデータを用いて、冬に注意したい代表的な感染症(風邪・インフルエンザ等)の流行時期や受療率を分析してみました。

【条件】

2018年4月から2019年3月まで継続して在籍している約460万人分のレセプトを分析しました。
※2019年度は新型コロナウイルスの影響があり、例年と傾向が異なるため、2018年度にて分析をおこなっております。

目次[非表示]

  1. 1.分析結果
    1. 1.1.1. 感染症ごとに受療ピーク時期がやや異なる結果に
    2. 1.2.2. 10歳未満の受療率が最多
    3. 1.3.3. 世帯人数と受療率は比例する傾向に
    4. 1.4.4. 世代別で見ると、小学生の受療率が最多
  2. 2.まとめ

分析結果

1. 感染症ごとに受療ピーク時期がやや異なる結果に

2018年度における、月別の風邪・インフルエンザ・その他感染症(ノロウイルス、溶連菌、RSウイルス)の受療率を算出しました。

風邪とインフルエンザでは10月以降患者数が増加し、1月にピークを迎えています。
年度によってピーク時期は異なることがありますが、概ね秋から冬にかけて流行することが確認できました。

その他の感染症では、感染症ごとにピークにバラつきがあることも確認できます。

2. 10歳未満の受療率が最多

もっとも代表的な、風邪・インフルエンザについて、年齢階層別の受療率を分析しました。

その結果、いずれも10歳未満の階層において最も受療率が高く、他の年齢階層と大きく異なっていました。

次に受療率が高かったのは、10歳代という結果になりましたが、10歳未満の階層と比較すると、他の年齢階層との大きな差が見られませんでした。

3. 世帯人数と受療率は比例する傾向に

世帯人数ごとの受療率を分析したところ、世帯人数と比例して受療率も増加傾向にあることが分かりました。
特にインフルエンザでは、3人以上の世帯の受療率は、2人以下の1.7倍と、大きく差がつきました。

これには、家庭内感染が大きく影響している事が推察されます。
同居されている家族同士では、濃厚接触は避けられませんので、帰宅時の手洗いうがいや、定期的な換気等、家庭内感染の防止策が非常に重要です。

4. 世代別で見ると、小学生の受療率が最多

インフルエンザの受療率について、年齢階層ではなく世代属性別に比較したところ、小学生の受療率が最も高くなりました。

また、世帯単位で小学生のいる世帯とそうでない世帯に分けたうえで、各セグメントの小学生以外の受療率を比較してみると、小学生のいる世帯の小学生以外の受療率の方が高くなることも分かりました。

小学生のお子様がいらっしゃるご家庭においては、より一層の感染症対策が重要となります。

まとめ

今回は、冬に注意したい代表的な感染症に特化した分析を行いました。

これから流行のピークを迎えますので、このようなデータを用いて、予防接種や、家庭内感染予防の重要性を、広く加入者の皆さまに伝えてみても良いかもしれません。

JMDCでは、各保険者様の保有されているレセプトデータから、医療費だけでなく、さまざまな分析のサポートを行っております。

分析手法などでお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

本記事のご感想や今後希望するテーマなど
ぜひご意見をお寄せください

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