「健診を毎年受ける被扶養者」を増やすために、 すぐに取り組める施策4選
前の記事では、健診受診率を高く維持するために、
「一度健診を受けてくれた人を翌年脱落させず、
その後も健診を継続受診させるための 仕掛けづくり」が重要
という点を、データをもとにご紹介させていただきました。
そのため今回は、実際に「健診を継続受診させるための仕掛け」の一部をご紹介します。
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(1) 前年の健診結果を通知する
すでに実施されている保険者様も多いかと思いますが、直近で受けた健康診断の結果を振り返ってもらう機会を作り、
当年度の健診を受けてもらうよう促す方法です。
結果が良かった人というよりは、少し結果が悪かった(悪くなった)層に効果が出やすい施策です。
この際に、複数年の健診結果を経年で並べることで、「自覚症状が無いものの、少しずつ数値が悪化している層」に
アプローチするのも良い方法と考えます。
また、一定数存在する「結果を見る前になくしちゃった」などという無関心な層にも、改めて自分の健康状態と向き合ってもらうきっかけづくりが出来るため、改めて健康状態を通知することは、有効な手段と言えます。
(2) 様々な方法を重ねて「健診の重要性」を訴え続ける
機関誌を出すタイミングや、導入しているICTサービスやメール配信機会を利用して、
健診の重要性について理解してもらえるような継続的にコンテンツを配信することも、
即効性こそ無いかもしれませんが、長期的に見るととても有効な手段だと言えます。
この施策は「健診の重要性を理解してくれる人」を一人でも多く増やすことが出来るため、
特に内容には力を入れて取り組まれている保険者様も多いのではないでしょうか。
この施策をより加速させるには“見てもらえる工夫”を組み合わせることが不可欠だと思います。
<目を引く工夫の例>
マンガ形式など、目を引きやすいものにする
”医師”や”栄養士“など、専門職が記載したコラムを使って注目度を上げる
健診に関する豆知識(へぇ〜知らなかった!と言われる小ネタ)を織り込んで興味を引く
今の検査数値が悪化した場合に陥る可能性がある状態(ホラーストーリー)を示す
紙媒体だけで配布するのではなく、会社PCやスマートフォンからスキマ時間に見られるように、複数の媒体で発信する
(3) キャッチーな指標で評価する
加入者の”興味”を引き出す効果的な方法です。
継続的に高い健診受診率を維持するためには、”結果が悪い人”に焦ってもらうための工夫だけでなく、
”ずっと結果が良い人”にも継続的に健診受診してもらうための仕掛けを行う必要があります。
例えば、厄介な「自分は健康だから健診を受けなくていい!」と考えている層の興味を引き出すというのは、
加入者の健康意識の底上げにもつながる良い方法と考えます。
例えば、以下のような指標がよく使われているかと思います。
Myヘルスレポート(”順位”という見え方で算出)
健康年齢(”年齢”という見え方で算出)
メタボリスク判定(同性同年齢の層と比較した、発症リスクの明示)
「興味を引いても、すぐに忘れるし意味ないんじゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この手段のミソは「今年の結果も知りたい!!」と瞬間に思わせて、
そのタイミングで健診の予約をさせることができれば勝ちなのです。
そのため、興味を引けたタイミングで、すぐに健診の予約が出来るような導線づくりを併せて行うこともオススメです。
(4) インセンティブをつける
最も加入者にメリットとして感じてもらいやすい施策と言えます。
そのため、短期的に効果を上げるには素晴らしい方法ですが、
長期的に見ると「健診を受け続けてもらう」というゴールにはたどり着きづらい方法かもしれません。
<インセンティブ例>
ギフト券/QUOカードなど、金券を与える。
社内で導入しているICTサービスで利用できるポイントを付与する。
家族が健診を受けたら、社員に休暇を与える
これらのインセンティブ設定に関する留意点として、「昨年より改善したら・・・」などという、
健康な人のみにメリットがあるような施策だと、諦めてしまう加入者も一定数出て来てしまうため、
受診率を向上させるために「被扶養者が健診を受けてくれれば、社員にインセンティブ付与します!」など、
1つのインセンティブに対してメリットを感じ得る人が増えるような方法を取っている保険者様も増えて来ているようです。
重要なのは、ご存知の通り、「いかに毎年受け続けることのメリットを感じてもらえるか」だと思います。
そのために効果的と言えるのは、これらの施策は「どれか1つ選んでやってみる」というよりも、
様々な要素を複合的に組み合わせて、「合わせ技でアプローチしてみる」ということです。
また、アプローチの方法によっては、毎年同じ働きかけを行うことで目新しさが無くなってきたりすることもあるため、
少しずつ変化を取り入れながら利用してみるのも一つの手と考えます。
さいごに
先ほどご紹介させていただきました「(3) キャッチーな指標」の一つとして、
JMDCからも「健康年齢®」という指標をご紹介しております。
最近では「健康年齢®が若ければ保険料が安くなる!」という、
生命保険会社様とのコラボレーションで話題になっている指標ですが、
健診受診勧奨や、健診受診後の通知物として保健事業にお役立て頂けるような商品にもしております。
「健康年齢とは?」という資料もございますので、お気軽にお問い合わせください。
資料ダウンロード:こちら