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今知っておきたい 「2021年度版 健康スコアリングレポート」の変更点

2018年度から保険者に向けて毎年送付されている「健康スコアリングレポート」ですが、2021年度より事業所単位で作成されるなど一部内容が変更されます。
本記事では、変更点のポイントについて解説します。

参照:健康スコアリング活用ガイドライン 2021年度版


目次[非表示]

  1. 1.健康スコアリングレポートの概要
  2. 2.2021年度からの変更点
  3. 3.JMDCの事業所別レポートの特徴
  4. 4.おわりに


健康スコアリングレポートの概要

健康スコアリングレポートの目的は、企業と健保組合が従業員等の健康に関する問題意識を共有することにより両者の連携(コラボヘルス)が促進され、従業員等に対する予防・健康づくりの取り組みが活性化されることです。

全組合平均や同業種平均との比較、企業単位での分析や比較、経年的な変化、疾患別の分析など、健康スコアリングレポートの内容から気づきを得ることで、加入者の予防・健康づくりの取り組みを事業主と一体となってより効果的に実施することができます。

実際に、コラボヘルスを実施している保険者ほど、特定健診・特定保健指導実施率の総合評価のスコアが良い傾向にあることがわかっています。
したがって、特定健診・特定保健指導の実施率を向上させるためには、事業主の協力がとても重要です。

     

2021年度からの変更点

2021年度版 健康スコアリングレポートは、従来のものと比べて以下の点が変更となります。

・レポートデータはデータヘルスポータルサイトより取得可能

・事業所単位のレポートを発行(2022年3月を予定)

・健保理事長宛の要請文を新規に配布

・事業主への要請文のパターン増加

・被保険者、被扶養者の定義が今年度より統一化(特定健診・保健指導のみ2020年度より定義変更済み)

今年度から導入される事業所単位のレポートは、保険証記号に基づく被保険者数50名以上の事業所が対象となります
(地域別や業態別等の観点から、複数の事業所をまとめて1つのレポートを作成することは可能)。

また事業主への訴求力を高めるため、被保険者のデータのみを用いて作成されます。
医療費については、母数が少なくなり被保険者1人の影響が大きくなることから、事業所単位のレポートには掲載されません。

健康スコアリングレポートは保険者と事業主が連携するための最初のステップであり、事業主にとってわかりやすいものとなるよう、レポートの内容は最低限必要な情報に限定されています。
そのため、詳細なデータ分析については必要に応じて専門の民間事業者を活用することが推奨されています。


JMDCの事業所別レポートの特徴

JMDCではカスタマイズ可能な事業所別レポートを提供しており、健康スコアリングレポートでは把握しきれない情報を知ることができます。

事業所単位の健康スコアリングレポートは記号で区分けされるため、事業所と記号が1対1で紐づいている保険者であれば、概要を掴むうえでは有益な資料になり得ます。しかし、複数の事業所・記号が紐づいていたり、記号ではなく所属コードで事業所の区分をしたりしている場合は、事業所ごとの状況を把握するのに適していません。
また、コラボヘルスが既に十分に推進されている健保・事業主にとっては、健康スコアリングレポートでは事業所ごとの医療費の分析結果が示されなかったり、少人数事業所は分析対象にならなかったりするなど、情報が不足する場合もあります。

JMDCの事業所別レポートは、記号のみならず所属やエリアなどのグループ分けでも作成することができます。また、健康スコアリングレポートでは対象とならない加入者50人未満の事業所に対しても作成が可能です。
また、健保様の課題・要望に応じて内容をカスタマイズでき、健康年齢といった分かりやすい指標による表示も可能です。

おわりに

分析レポートはただ見て終わりではなく、分析結果から具体的な施策につなげることが大切です。「健康スコアリング活用ガイドライン」は、健保と事業主間で課題を共有し、解決に向けた推進体制の構築、施策の実行、そして取り組みの評価と進めていくことを求めています。
しかし、どのように事業主へレポートの説明をしたら良いのか、またその後具体的にどのような施策を行えば良いのか、悩まれる健保担当者様も多いのではないのでしょうか。

JMDCでは事業所別レポートの作成だけでなく、事業主への説明や事業所のアセスメントから課題解決までもサポート可能です。

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