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健診受診勧奨は翌年の受診行動に効く?データでみる継続受診の実態とポイント

健診受診勧奨をして受診してくれた人は、
きっと健診の重要性を理解してくれたのだろうし、
当然、翌年も健診を受けるはずだよね・・・?

そう思われる方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、JMDCデータから「2017年に健診受診勧奨を受けて健診を受診した人が、
翌(2018)年度にまた健診を受けてくれたのか?」という点を検証してみました。

(表1:2017年に健診勧奨を受けて健診を受けた人における、2018年度の健診受診率)

結果は上記の通り、健診受診勧奨をきっかけに2年連続で健診を受診した人の割合は
約半数(52.1%)に留まっていることがわかりました。

つまり、保険者が必死に健診受診勧奨して、健診受診者を増やしても、
その対象者の約半数は翌年また”健診を受けてくれない人”になってしまっているのです。

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そのため、健診の受診率を高い水準で維持するためには、
一度健診を受けてくれた人を翌年脱落させず、その後も健診を受けさせ続けることに注力することが重要です。

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そこで「健診受診状況の分布」と「注力すべきポイント」を明確にするために、
すこし切り口を変えて、JMDCデータを用いて3カ年の健診受診状況から、対象者の受診傾向を3パターンに分けてみました。

連続受診群(3年連続で受診している群)

浮動層群(3年間のうち1,2回受診している群)

未受診群(3年間連続で受診しなかった群)

(図2:健診受診状況の分布)

すると、各層が上記のような比率で分布していることがわかりました。

既に35%が連続受診群になっているため、注力すべきポイントとしては以下2点と考えます。
・根強い未受診群 → なんとか受診させて「浮動層群」にする
・浮動層群 → 受診し続ける「連続受診群」にする

※ご所属の組合によって、この分布は異なる可能性が十分に有るため、

 自健保のデータから健診受診状況を分析し、ターゲットとすべき階層をご確認ください。

次のレポートでは後者の、受診させ続けるための効果的な施策 についてご紹介しますので、是非ご覧ください。

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