
【Pep Upリサーチ】乳がん検診の受診率・検査方法・受診意向を調査
※本コンテンツは、PHRサービス「Pep Up」に掲載された記事の転載です。
「Pep Upリサーチ」では、健康に関するさまざまなアンケートを実施し、
普段は話題にしづらいテーマや、実は多くの人が同じ悩みを抱えているテーマについて、Pep Upユーザーのリアルな声をもとにコラムをシリーズでお届けしています。
今回は、「乳がん検診に関するアンケート結果」をご紹介します。
乳がんは、女性がかかるがんの中で最もかかる人が多いといわれています。
がんは進行するまでに自覚症状が現れにくいことが多く、いくつかのがんについては自治体等での検診が推奨されています。乳がんについても、近年、検査技術の向上、検診の普及により早期発見が可能となってきました。
また、治療の進歩によって早期発見することで死亡率の低下だけでなく、乳房の温存などが可能となることもあります。
乳がんは、加入者本人だけではなく、その家族やパートナーが罹患する可能性もある身近ながんであり、予防や早期発見に向けた継続的な情報提供が求められています。
今回のアンケートでは、そうした乳がん検診について、定期的な受診状況や検査内容の選択、今後の受診意向などについて調査を行いました。
【アンケート概要】
| 調査方法 | インターネットアンケート |
| 調査対象 | Pep Upユーザー |
| 調査実施日 | 2021年2月2日〜2021年2月28日 |
| 有効回答数 | 1,986人 |
Pep Upユーザーにおける乳がん検診の受診状況
Pep Up ユーザーの乳がん検診受診率は、2021年に実施した本調査時点では、すべての年代においておよそ8割が過去2年以内に乳がん検診を受けているという結果でした。

乳がん検診によって乳がん死亡率を低下させることは科学的に証明されており、多くの先進国で乳がん検診が推奨されています。
日本でも、厚生労働省から乳がん検診については、40歳以上の方に対して、2年に1度の間隔でのマンモグラフィー検査を推奨する指針を示しています。
また、乳がんの検診受診率については目標値を50%と掲げられていますが、直近の2016年の集計では44.9%と目標値には到達していません。こうした状況と比較すると、回答いただいた方々の受診率や乳がんへの関心の高さがうかがえます。
次に、PepUp ユーザーの乳がん検診での検査内容について見てみましょう。
年齢層によって異なる乳がん検診の検査方法

乳がん検診で行う代表的な検査である、マンモグラフィー検査や乳房超音波検査にはそれぞれにメリット・デメリットがあります。
今回のアンケート結果を見ると、20代・30代では、乳房超音波検査のみと回答した方の割合が高く、厚生労働省の指針にあるように40代からマンモグラフィーを受ける方が増えていることが分かります。
直近の検診で受けた検査方法についても、40代以降の方の約70%がマンモグラフィー検査を受けていました。

一方、乳がん検診受診が推奨されていない40歳未満の方について過去の受診状況を見ると、20代では乳房超音波検査のみを受けたことがある割合が半数以上を占めていました。30代では乳房超音波検査のみ受けた方と、乳房超音波検査とマンモグラフィー検査の両方受けたことがある方が、それぞれ半数近くに分かれる結果となりました。
乳がん検診で行う検査の特徴
| 検査名 | 説明 |
| マンモグラフィー検査 |
【メリット】 ・しこりを伴わない乳がん発見に役立つ。 【デメリット】 ・痛みを伴うことがある。 |
| 乳房超音波検査 |
【メリット】 ・小さなしこりを見つけやすい。 【デメリット】 ・しこりがない乳がん発見は難しい。 |
今後の乳がん検診受診頻度に関する意向
検診受診の頻度については、60代を除く全年代で8割以上の方が少なくとも2年に1回のペースで乳がん検診を受診する予定であると回答しました。
2年に1回を推奨する厚生労働省の指針に対しては、やや頻度が高い傾向にありますが、一方で3年以上の間隔を回答した方は2割以下にとどまっています。これまでの結果と同様に、Pep Upユーザーにおける乳がんへの意識の高さがうかがえます。

乳がんの発症傾向と早期発見の重要性
乳がんにかかる人の統計結果によると、乳がんは20第から認められ、30歳代で増加し始め、40代半ばから50代半ばの年代が最も乳がんに罹患しやすいといわれています。
一方で、他のがんと比べると比較的早期で見つかる乳がんの治療効果は高いという報告もあります。そのため、早期発見・早期治療が特に重要ながんであるといえます。
乳がん検診推奨の対象でない方や、対象であっても「2年に1回の乳がん検診で問題ないのか」と心配な方もいるかもしれません。
乳房はご自身で観察ができる部位ですので、定期的な検診受診の他に、ご自身で乳房や脇の下にふくらみやひきつれがないか、乳頭のただれや分泌物がないかなどを確認するセルフチェックによって早めに変化に気が付くことも大切です。
そして、「いつもと違う」と異常を感じたら、検診の時期を待たずに早めに医療機関を受診することが望まれます。
こうしたセルフチェックや早期受診の重要性について、保険者から継続的に情報提供を行うことは、加入者の気づきを促し、乳がんの早期発見・早期治療につなげるうえで有効と考えられます。定期的な検診受診の啓発とあわせて、日常的なセルフチェックに関する情報発信を行うことも、保健事業の一環として検討できるでしょう。
参考資料)




