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被扶養者の健診受診率・PHR登録率アップのヒント|保険者の実践事例5選

被扶養者は保険者として接点を作りづらく、その結果、特定健診の受診率やPHRの登録率も伸び悩む傾向があります。

今回は、JMDCが実施する「Pep Up活用してるよ!アワード2025※」のエントリー事例から、被扶養者へのアプローチを工夫している事例を5つピックアップ。PHRサービス「Pep Up」を活用した施策運用の工夫や成果について紹介します。

 

「Pep Up活用してるよ!アワード2025」は、Pep Upご契約保険者様を対象に、Pep Upを活用した取り組みを発表・表彰する企画です。2025年度は47の事例がエントリーされました。

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事例①|マイナ保険証と「Pep Up」のW登録でポイントを付与

 

●取り組みの概要

 

マイナ保険証と「Pep Up」両方の利用登録をした加入者に対して、「Pep Up」のポイントを付与するキャンペーンを実施しています。


狙い・背景

 

マイナ保険証の利用登録を促し、資格確認書の発行枚数低減を目指すと同時に、「Pep Up」の登録率向上が進みにくい、配偶者の登録率の底上げも目指す取り組みになっています。

 

●工夫・効果

特に工夫されているのは、ポイント付与ルールの設計です。
キャンペーン中は、すでに両方に登録している加入者にも同額のポイントを付与。
そのうえで、下表のように配偶者アカウントにポイントを重点付与しています。

 

 マイナ保険証の

利用登録をした加入者

 ポイント付与の

対象アカウント

 被保険者  被保険者
 配偶者(被扶養者)  配偶者(被扶養者)
 子どもなど配偶者以外の被扶養者

・配偶者が被扶養者の場合:配偶者

・配偶者が被扶養者でない場合:被保険者

 

未登録者の新規登録を促しつつ、既存の登録者にも配慮した設計とすることで、不公平感を抱かせない運用を実現している点が特徴です。

 

事例②|新規加入時キャンペーンで被扶養者の「Pep Up」登録・継続利用を促進

 

●取り組みの概要

本事例では、新たに被扶養者となった方を対象に、「Pep Up」に登録し、あわせて健康イベントへの参加に応じてポイントを獲得できる『Pep Upデビューキャンペーン』を実施しています。

キャンペーンでは、「Pep Up」登録後に、体重測定チャレンジ*1 と2回のウォーキングラリー*2 の計3回のイベントに参加することでポイントを付与。単なる登録促進にとどまらず、イベント参加を通じて、継続的な利用につなげる設計となっています。

 

●狙い・背景

被扶養者の「Pep Up」登録率向上に加え、登録後のイベント参加率や継続利用を高め、一定期間継続して利用を促進することを目的としています。

複数回のイベント参加をポイント付与の条件とすることで、ポイント目的で登録して放置されるケースを防ぎ、サービスの活用定着までを見据えた取り組みとしています。

 

●工夫・効果

このキャンペーンを案内するチラシを、被扶養者が新規加入するタイミングに合わせて送付しています。チラシの構成や文言も、わかりやすく、対象者の行動を促すように工夫が施されています。

その結果、発送直後から登録が始まるなど、スムーズな登録促進につながっています。新規加入時という被扶養者の関心が高まりやすいタイミングを逃さず有効に活用した点が特徴的な事例といえるでしょう。

*1 体重チャレンジ:イベント期間中、15日以上体重を記録するとポイントを獲得。

*2 ウォーキングラリー:個人およびチームで歩数を競う。期間中の平均歩数によりポイント獲得。

 

参考)Pep Up加入者向け機能|歩数、体重、睡眠時間などのバイタルデータを「日々の記録」として毎日簡単に記録することができます。

 

事例③|「受診予約早得キャンペーン」で被扶養者の特定健診受診率向上

 

●取り組みの概要

被扶養者の特定健診受診率向上を課題とし、特定健診の早期予約に対して「Pep Up」ポイントを付与する「早得キャンペーン」を実施しています。

 

●狙い・背景 

健診の案内が届いた際に後回しにされないよう、「案内を見たタイミングで“今すぐ”行動に移してもらう」ことを狙いとしています。

 

●工夫・効果

早得ポイントの付与期限は、「Pep Up」上で案内を配信した日から1週間以内と設定。また、被扶養者の受診を確認した後にポイントを付与する仕組みとし、ポイント目的で予約だけしてその後キャンセルされるケースを防止しています。

最終的な効果測定はこれからだといいますが、すでに案内開始から1カ月後の申込者数が前年同時期比で約13%増加。また、予約者610名のうち84名が前年度未受診者と、これまで受診に至っていなかった層へのアプローチにも、一定の成果が見られています。

 

事例④|巡回健診でお祭りのような「Pep Up登録会」を開催

 

●取り組みの概要

被扶養者の「Pep Up」登録率向上を目的に、家族向けの巡回健診で「Pep Up登録会」を開催しました。

 

●狙い・背景

分析の結果、巡回健診の受診者は未受診者と比べて「Pep Up」登録率が高い傾向にあることがわかったため、登録率向上につなげるために開催しました。

 

●工夫・効果

工夫されているポイントは大きく2つあります。

1つ目は、お祭りのような楽しいイベントとして実施している点です。親しみやすく話しかけやすい雰囲気を演出するため、職員がデザインしたオリジナルの法被やのぼりも制作しました。

2つ目は、丁寧な個別サポートを行っている点です。健診の待ち時間には被扶養者へ個別に声をかけて登録状況を確認し、「Pep Up」の利用に際しての困りごとをヒアリング。スマートフォンの操作が不慣れな被扶養者には、一緒に実際の画面を見ながら登録方法を案内しました。

 

5会場・8日間で実施した結果、93名の新規登録に成功。
再ログインや使い方の案内を行った52名についても、アクティブ率向上につながっています。 登録促進にとどまらず、被扶養者と直接コミュニケーションを取ることで、良好な関係づくりにつながった点も成果のひとつといえるでしょう。

 

参考)職員が制作した「Pep Up」オリジナル法被。親しみやすい雰囲気づくりに活用。

 

事例⑤|被扶養者のPHR登録率が約7割に!個別の手紙など丁寧なアプローチがカギ

 

●取り組みの概要

被扶養者の「Pep Up」登録率向上に向け「利用する必然性」と「利用したくなる楽しさ」を両立を意識した取り組みを行っています。

 

●狙い・背景

被扶養者にとって、「Pep Up」を利用する理由を明確にしながら、強制感を与えない形で登録・利用を促すことが狙いです。

 

●工夫・効果

「利用する必然性」として、補助金申請を「Pep Up」経由に一本化。
一方で、強制感を緩和するため、パート先で受診した健診の結果を提出した被扶養者へ金券ではなくアイスクリームギフト券をプレゼントするなど、「利用したくなる楽しさ」も設けています。

さらに、未登録者に対しては個別の手紙を送付し、「あなたへのメッセージ」である点を強調。受け取った被扶養者に響くよう心がけています。

こうしたきめ細やかなアプローチを続けた結果、被扶養者の登録率は約70%に到達
登録・利用が向上したことによって保険者側の事務負担も軽減にもつながっています。 

 

参考)Pep Up|保険者向け 補助金申請機能 加入者の申請と、保険者による承認・管理をスムーズにつなぐ仕組みです。

 

おわりに

 

紹介した事例はいずれも、被扶養者に対して健診受診や「Pep Up」登録の身近なきっかけを作ったり、またコミュニケーションのあり方を工夫したりしている点が共通しています。こうした取り組みは純粋に健診の受診率やPHR登録率を改善できるだけでなく、被扶養者と良好な関係を築き、保健事業の実効性を向上させることにもつながるでしょう。

自組合の課題や実態を改めて振り返り、どのような工夫ができそうか、事例をヒントにしながらぜひ検討してみてください。

 


(参考情報)

Pep Up導入済み保険者様は、Pep Up活用ガイド>「われこそは!Pep Up活用してるよ!エントリー事例集2025」および「エントリー事例集(付録)」をご覧ください。

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