2024年度上期JMDCユーザー会|開催レポート
2024年9月に、ご契約いただいている保険者様を対象としたユーザー会を開催いたしました。
JMDC ユーザー会とは?
ご契約いただいている保険者様をご招待し、最新の保険者様を取り巻く環境や制度を解説したり、JMDCが提供しているサービスや保険者様の事例をご紹介する会です。年に2回、9月と3月に開催しています。
2024年9月12日に愛知、13日に大阪、20日に東京にて開催しました。対面とオンラインをあわせて234保険者様から461名様に参加いただきました。
ご参加いただいた保険者様には改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
本記事、「2024年度上期JMDCユーザー会|開催レポート」では、東京会場で行われた4つのコンテンツと参加いただいた方の声についてご紹介します。
第1部:PHRの未来を考える 「Pep Up」の可能性と展望について
プロダクトビジネス本部 執行役員 倉岡より、「Pep Up」の可能性と展望についてお話いたしました。
保健事業をとりまく潮流、Pep Upサービス概要についてお話したあと、Pep Upの活用効果、さらに今後のPep Upの進化についても解説しました。
Pep Upの活用効果については、ウォーキングイベント実施前後で、イベント参加者と非参加者を比較し、イベント後の歩数増加効果の定着有無についての分析を報告いたしました。
この分析結果として、参加者に関してはイベント終了後は歩数は緩やかに減衰していくものの、イベント前後で比較した場合に不参加者よりも歩数は増加傾向にあり、また、その後のイベント参加率などを鑑みても行動変容が起きていると言えること、ウォーキングイベントの定期的な実施により行動変容を促すことが可能になるという結果を解説しました。
今後のPep Upの進化については、JMDCが取り組んでいる機能開発、及びその先の未来についてのお話をいたしました。
具体的には、健康保険証の廃止に伴い、12月2日以降の新規加入者について、健康保険組合から加入者へ「資格情報のお知らせ」を送付する必要がある中、Pep Up で代替できるような機能を開発中であることや、コラボヘルスを促進しやすくするためのプロダクト作りをしていくことを報告いたしました。
さらに、Pep Upの未来として、加入者が転職・退職をしても、保険者のみなさまの取り組みがリレーされる世界の実現を目指していきたいという想いもお伝えいたしました。
第2部:「らくらく健助」実績および利用状況報告 活用最適化に向けたご案内
第2部では、「らくらく健助」についてプロダクトマーケティング&カスタマーサポート部 マネージャー 塚越よりご案内いたしました。
まずは、らくらく健助のご活用状況についてのアンケートの結果をお伝えいたしました。
利用状況については、「利用者の半数程度は、定期的にデータ抽出を行っているが、半数程度は「操作が分からない」「どんなデータを抽出すべきか分からない」という理由から活用していない」という結果があったことを報告し、健助ヘルプデスクなどのJMDCのフォロー体制についてもご案内いたしました。
その後、活用を促進する「らくらく健助」のアップデートの内容についてお話したのち、活用最適化に向けた取り組みについても解説しました。
毎月の活用に向けたご提案として、高額患者・高額医療費の推移の抽出ができること、被扶養者の健診受診状況や、健診リスク者の推移の分析の仕方、新型コロナウイルス感染症患者数の集計方法についてご案内し、データを活用したコンサルティングについてもご案内いたしました。
第3部:保険者データを活用したコラボヘルス事例
第3部では、保険者データを活用したコラボヘルス事例および健康経営支援サービスについて、ウェルビーイング推進部 部長 野本よりお話いたしました。
まずはじめに、世の中・制度面の潮流として総合評価指標の見直しの方向性としてコラボヘルスがより重要になったことをご説明した上で、JMDCの健康経営・コラボヘルス領域のサポート概要についてお話いたしました。
具体的には、健康経営アライアンスの最新状況、JMDCのデータ分析・コンサルティングの特徴、Pep Upを通したコラボヘルス・健康経営の施策展開についてご説明いたしました。
最後に、事例のご共有として、ポーラ・オルビスグループ健康保険組合様のコラボヘルス事例を共有させていただきました。
ポーラ・オルビスグループ健康保険組合様の特徴として、76%が女性ということ、特定保健指導率が74%と高いということをご紹介した上で、コラボヘルスによる保健事業推進の例を紹介させていただきました。
行っている保健事業として、定期的な健康経営ミーティングの他、日頃から密な連携を取られていることなどを紹介し、力を入れて行っている月経&更年期プログラムについての事例と、厚労省の補助事業である女性の健康康増進のコンソーシアムに母体事業と一緒に参加したという事例もご紹介いたしました。
第4部:2024年度JMDCアップデート
第4部では、まずは保健指導事業部 部長 北條より、特定保健指導流入防止対策として崖っぷち群への介入についてのお話をさせていただきました。
まずはJMDCの特定保健指導は対象者セグメントという考え方を用いていることを改めてご説明し、現状より少し(体重+2kg/腹囲+2cm)数値が増加すると基準値を上回り特保対象となる方を「崖っぷち群」とし、その実態として、特定保健指導対象者83万人に対し、30万人が崖っぷち群であり、この崖っぷち群が特定保健指導対象者の供給源と言えること、つまり、崖っぷち群の特保流入防止こそが、特保対象者減少の決め手にことをお伝えいたしました。
そして、崖っぷち群への介入施策として、健診時より2㎏増量で特保対象となる方に対して、健診前にの前回健診時での体重とBMIを伝え、BMIが仮に25だった場合は特保対象となることを知らせる「BMI25通知」のご紹介をいたしました。
続いて、保険者支援事業本部 部長 北澤より、2024年度上期のJMDCアップデートについてお話いたしました。
内容としては、Pep Up登録案内通知仕様変更について、Pep Upでの資格情報表示と、表示機能の活用を後押しするキャンペーンについて、2025年度からの総合評価指標に対するJMDCの対応についてをご案内いたしました。
さいごに
開催後には懇親会も行い、皆様との意見交換をさせていただきました。
開催後に実施したアンケートでは下記のようなご感想をいただいています。
はじめての参加であったが、有意義であった。懇親会では立食のため、いろいろな方と懇親を深めることができた。貴社のご担当の方、全員が雄弁なのには驚いた。
セミナー、懇親会とも席が決められているので一人で参加しても交流しやすいので有難い。セミナーは商品紹介にとどまらず環境変化や方針指針などに絡めた話で対応することが整理できてよかった。
他の組合や企業の方と情報交換できるだけでなく、JMDC さんの展望も知ることができ、大変勉強になりました。どうもありがとうございました。
健助・Pep Upを利用させていただいているので、お話大変参考になりました。今後は総合健保の活用事例などもお伺いできれば助かります。懇親会では開発部やプロダクトビジネス部の方など、普段なかなかお話しする機会のない方ともお会いでき、とても良い機会となりました。ありがとうございました。
頂いたニーズや不満点に対し、今後も最善を尽くして改善に取り組んで参ります。
改めて、ご参加いただきました皆様に心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。