【Pep Up リサーチ】あなたならどうする? 治療と仕事の両立に関する調査
Pep Upユーザー向けに健康記事などの健康にまつわるコンテンツを展開しています。この記事ではPep Upではどのような健康記事を展開しているのかをご紹介します。 ※本コンテンツはPep Upからの転載記事となります。 |
Pep Upリサーチでは健康に関する様々なアンケートを実施し、普段話題にすることの少ないテーマや、意外と同じ悩みを持つ人が多いテーマなど、Pep Upユーザーのリアルな声を集めたコラムをシリーズ連載しています。
今回のアンケートは治療と仕事の両立です。
「しばらく通院が必要と言われてしまった…」
「急に仕事は休めないし困ったな」など、治療をしながら仕事や家庭での役割もこなすといった経験をされた方もいるのではないでしょうか。
近年では診断技術や治療法の進歩によって、早期に病気を発見したり治療の選択肢も増えてきています。また、上手く病気と付き合いながら仕事を継続することができるような両立支援も進められています。
今や日本の労働人口のおよそ3人に1人がなんらかの病気を抱えながら働いているとも言われています。
今回のアンケート結果ではPepユーザーのおよそ4人に1人が治療と仕事の両立で苦労したことがあるということがわかりました。また、利用した支援先や仕事への影響などについても調査しましたので詳しい結果を見ていきましょう。
アンケート概要
【アンケート名】治療と仕事の両立に関するアンケート
【調査方法】インターネットアンケート
【調査対象】Pep Upユーザー
【調査実施日】2023年6月6日〜2023年7月31日
【有効回答数】19,844人
【回答者属性】年齢:18~75歳(平均47.3歳)、男女比率:男性57%;女性43%
※アンケートごとに性別・年齢・ご加入の健康保険組合などから対象を設定しご協力のお願いをしています。このアンケートで本人が特定される事はありません。
およそ4人に1人の割合で治療と仕事の両立経験がある!
Pep Upユーザーのどの年代においても、およそ4人に1人の割合で、自分の治療と仕事の両立で苦労したことがあるという結果でした。
これに家族の治療や介護との両立も含めると、50歳代以降では半数以上の割合で治療と仕事の両立をした経験があることがわかりました。一般にこの世代では管理職や後輩育成など仕事で求められることは多く、職場でも家庭でも担う役割が多いと言えるかもしれませんね。
治療が必要となった要因の多くはメンタル不調
さきほどの結果では、4人に1人の割合でご自身の治療と仕事の両立を経験したことがあることがわかりました。そのうち治療が必要となった要因の3割近くはメンタル不調でした。
続いて、外傷や事故、悪性腫瘍、生活習慣病という結果でした。
もちろん中には複数の疾患に該当する方もいると思います。症状の程度や経過には個人差がありますが、いくつかの症状が複合的に影響して結果的に症状や治療が長引くこともあります。
そういった場合は病気と上手く付き合っていくことが必要となりますので、医師と治療の進めかたについて相談しながら職場との調整も必要になります。
両立者のうち半数近くが協力・支援を受けていない
自身の治療と仕事の両立で苦労したことがあると回答した人の半数近くが協力・支援先の利用をしていないという結果でした。
この背景には情報に辿り着けていない、あるいは利用することがそもそも難しかったなど理由はさまざまあるかもしれません。
一方で協力・支援を受けている方の具体的な利用先としては、
仕事内容の調整として時短勤務や配置転換、職場の支援制度などを利用した方が3割弱、その他の回答ではフレックス勤務や在宅勤務で調整したという回答もありました。
このほか生命保険や損害保険の給付、健康保険組合が提供する給付金制度や両立支援制度などの利用や、医療機関や自治体の相談窓口を利用したという回答もありました。
両立者の仕事への影響度:さほど感じない VS. 仕事を調整
治療との両立で仕事への影響はどうだったでしょうか。
どの年代においても半数近くが仕事内容の調整や一時的な休職などで治療と仕事の両立をされていたようです。また、治療を理由とした転職や退職はどの年代においても1割かそれ未満という結果でした。
一方で仕事への影響はほとんどないという回答も半数近かったです。仕事内容や職場環境、抱えている病気など背景ははさまざまかと思いますが、2極化する結果となりました。
急に直面するかもしれない治療のタイミング、「治療と仕事の両立をする」ことは選択肢の一つで、一旦は仕事から距離を置いて治療に専念するという選択もあります。
あなたならどうしますか?
利用できる相談窓口や支援先はどこになるでしょうか?
いざ治療が必要となる時の備えとして身近なところで情報収集しておくことも大切です。
今回の調査結果が「自分ごと化」(自分ならどうする)や情報収集のきっかけになれば嬉しく思います。
今回のPep Upリサーチコラムはいかがだったでしょうか?
ぜひ皆様のご感想をお待ちしております!
(参考文献)
厚生労働省 特集 生きがいを感じながら働けるように「治療と仕事の両立」を実現しよう
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2018/07_01.html
厚生労働省 「事業所における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン(令和6年3月版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001179451.pdf
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