【健保菱和会 定期会合登壇レポート】第3期データヘルス計画について
2022年11月29日に、三菱系健康保険組合の集まり「菱和会」様の定期会合が開催されました。
今回、JMDCは外部講師としてお声がけいただき、「第3期データヘルス計画(2022年11月時点最新情報)」について、弊社保険者支援事業本部の豊泉が登壇いたしました。
当日は21組合33名の方が参加されており、ご好評の声を多く頂戴いたしました。
本記事では登壇内容の概略をご報告いたします。
これまでの医療保険制度について
第3期データヘルス計画を理解するにあたり、これまでの経緯を振り返ります。
高齢化率6%の1961年当時に制定された国民皆保険制度は、高齢化率30%の現代には適していない制度となっています。
年々深刻さが増す医療財政圧迫・労働人口の低下に対応するために様々な制度改革が行われ、データヘルス計画を始めるための基盤が整っていきました。
そして、2015(平成27)年に第1期データヘルス計画が開始されました。
データヘルス計画の進展
特定健診・特定保健指導を加速させるための制度である「後期高齢者支援金加算・減算制度」は、2018(平成30)年度より健康保険組合・共済組合のみの制度となりました。
改定により制度の厳格化が進むと同時に、加算減算指標にデータヘルス計画における保健事業の総合評価が導入され、現在まで続くデータヘルス計画のベースが築かれました。
2024(令和6)年度からはじまる第3期データヘルス計画に向け、2023(令和5)年度は第2期データヘルス計画の振り返りおよび第3期データヘルス計画策定を行う重要な年度となります。
第3期データヘルス計画に向け焦点となっている課題
第3期データヘルス計画は、「第3期データヘルス計画に向けた方針見直し検討会」において方針を検討されており、2022(令和4)年11月末までに3回の会議が行われました。
会議では、第3期データヘルス計画に向けた課題が6つに分けて議論されています。
議論が行われている課題と対応策案の詳細は、以下の記事をご確認ください。
第4期特定健診・保健指導の変更点(案)
第4期特定健診・特定保健指導は、「第4期特定健診・特定保健指導の見直しに関する検討会」において方針が検討されており、2022(令和4)年11月末までにこちらも3回の会議が行われました。
特定健診項目に新規で追加される項目は現状想定されていないようですが、飲酒・喫煙・特定保健指導に関しての問診項目で変更が検討されているようです。また、特定保健指導の階層化においても中性脂肪値の追加に伴い修正が検討されているとのことです。
こちらも詳細は個別記事をご確認ください。
おわりに
今回の菱和会様の会合では、第3期データヘルス計画および第4期特定健診・特定保健指導について、現時点までに議論されている内容をまとめてお話させていただきました。
このように、JMDCでは保険者様のご依頼に応じた登壇を受け付けておりますので、セミナー登壇依頼がございましたらお気軽にお問い合わせください。