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【被扶養者の特定健診受診率】保険者機能を推進する会 健診研|登壇レポート


2024年1月19日に、「​​​​​​​保険者機能を推進する会」の分科会である健診事業のあり方研究会の1月度会合が開催されました。

今回、JMDCは外部講師としてお声がけいただき、「被扶養者の特定健診受診率向上策について」について弊社保険者支援事業本部の照沼圭輔が登壇いたしました。



都内会場で開催され、当日は28組合28名の方が参加。JMDCからは、被扶養者の特定健診受診率向上施策について、定量的に分析を行う方法や健診受診率が上昇した事例をご紹介し、ご好評の声を多く頂戴いたしました。
本記事では登壇内容の概略をご報告いたします。



第4期特定健診・特定保健指導について


第4期特定健診・特定保健指導における目標値は従来と変わらず、保険者全体で70%、単一健保では90%です。被保険者の健診受診率は高止まりであることから、目標達成のためには被扶養者の健診受診率を向上していくことが重要であることを整理しました。





健診受診率分析


被扶養者の健診受診率を高めるためには、未受診理由を把握し、それぞれに適した施策を打つことが重要とされています。一方で、未受診理由は様々であり、それらを個別にヒアリングすることは現実的に難しい状態です。



まずは、年齢階層別分析や事業所(エリア)別分析を活用し、「受けたくても受けられない」環境にある方がいないかを探っていきます。
ご本人の心情に基づくものでは無く、環境に基づく未受診理由をなくしていくことが重要である旨を説明いたしました。



次に、レセプトと健診を活用し、定量的に未受診理由を類推する方法をご紹介。
まず、前年度の健診未受診者を分母とし、前々年度の健診受診状況・受診者の所見有無、またレセプトの発生状況を確認し、6パターンに分類。各パターンにおける未受診理由を類推します。



各パターンにおける未受診理由に合わせた健診受診勧奨の通知を用いた施策もご紹介し、定量的に未受診理由を仮説立てし、その仮説に基づき介入していく重要性についてご説明いたしました。




個別健保様の事例


個別健保様の事例として、2017年度から2020年度にかけて飛躍的に受診率を向上させた健保様の事例もご紹介しました。
こちらの詳細は個別記事をご確認ください。


  "被扶養者健診受診率「私たちはこうやって上げた!」事例集 " 過去数年間で飛躍的に被扶養者の健診受診率を向上させた健保様にインタビューを行い、具体的な施策を伺いました。健診受診率を上げた具体的な施策やJMDCが行っている健診勧奨通知についてご紹介しています。 JMDC STORIES



まとめ


セミナー後には質疑応答もあり、非常に活発な意見交換がなされました。ご参加の健保様からはアンケートを通じて様々なご感想・ご意見を頂戴いたしましたので、いくつかご紹介いたします。

自健保では受診率向上のための分析は行っていませんでした。今回の講演内容で分析の軸を知ることができ、次年度から早速取り組んでいきたいです。

データに基づく分析、効果的なアプローチ方法について、大変勉強になりました。浮動層へのアプローチについてはこれまで気にしていなかったため、来年度受診勧奨時の参考にしたいと思います。

有意義なお話を聞くことができて有難く思いました。健診実施率の伸びしろは被扶養者にありという認識はありましたが、「浮動層を連続受診群へ移行」という新しい視点の認識ができました。


ご参加者様に一定のご評価はいただけたのではないかと思っております。少しでも皆さまのお役に立てていれば嬉しく思います。



「保険者機能を推進する会」健診事業のあり方研究会および今回お声がけいただきましたグラクソ・スミスクライン健康保険組合様におかれましては、貴重な機会を頂戴したこと、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。


JMDCでは保険者様のご依頼に応じた保健事業に関する勉強会やセミナー開催が可能です。
分かりやすく・端的なコンテンツ配信を強みとしておりますので、ご希望や登壇相談などございましたらお気軽にお問い合わせください。

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