
【記事まとめ】女性の健康支援と保健事業|重症化予防・制度対応・先進事例まで解説
働く女性が年々増加する一方で、月経・妊娠・出産・更年期といったライフステージごとの健康課題には、十分な理解や支援が行き届いていないのが現状です。女性特有の健康課題は、QOL(生活の質)や労働生産性に深く関わるだけでなく、早期発見・予防が重要な疾患も多く含まれています。
近年では、こうした課題への対応が保険者にとっても重要なテーマとなり、制度上も評価対象として位置づけられつつあります。今後ますます、保険者による「女性の健康支援」の取り組みが期待されています。
本記事では、制度の最新動向から、子宮頸がん検診やプレコンセプションケアなどの基礎知識、さらに共同事業の事例まで、保険者が押さえておくべき女性の健康支援のポイントをカテゴリ別にわかりやすくご紹介します。
目次
制度と評価の動向
2025年度の新制度でも評価対象に!医療費抑制にもつながる保健事業「女性の健康支援」
制度改正に伴う評価対象の拡大と、女性の健康支援が果たす役割
基礎知識と背景理解
プレコンセプションケアとは|保険者として取り組む重要性
若年層からの健康支援の必要性とプレコンセプションケアの概要
日本における子宮頸がんの実態
発症状況、検診・ワクチン接種の現状、保険者としての課題認識
【座談会】子宮頸がんに対する各世代のリアルな声を聞く
世代ごとの意識の違いから見える支援の必要性と啓発のヒント
実践事例と取り組み紹介
【共同事業成果報告】女性の健康対策事業(2022~2023年度)
実際の保険者連携による事業内容とその成果、今後の展望
2025年度の新制度でも評価対象に!医療費抑制にもつながる保健事業「女性の健康支援」
働く女性が増える中、女性の健康支援は医療費適正化や保健事業に欠かせないテーマとなっています。特に2025年度からは「第4期後期高齢者支援金の加算・減算制度」にも評価項目として追加され、制度対応の観点からも注目が高まっています。
本記事では、がん検診の受診促進や若年層への支援、女性が健やかに働ける環境づくりなど、保険者が取り組める具体的な支援例を整理。女性の健康支援を「人的資本への投資」として位置付け、その重要性と実践のヒントを紹介しています。
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プレコンセプションケアとは|保険者として取り組む重要性
プレコンセプションケアは、若い女性やカップルが将来の妊娠や出産を見据えて、日々の健康と向き合う取り組みを指します。低出生体重児や不妊治療、さらには医療費の増大とも関わるため、保険者としても注目すべきテーマです。
本記事では、プレコンセプションケアの目的や国内の現状、保険者・事業主にとっての意義を整理。加えて、健保と企業の連携事例やプレコンノートの活用方法など、実践的な支援のヒントを紹介しています。
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日本における子宮頸がんの実態
日本では、胃がん・肺がん・大腸がん・乳がんと並び、子宮頸がんは厚生労働省が推奨する5大がんのひとつに位置づけられています。特に若年層でも罹患者数・死亡者数が多く、早期発見・予防のために検診受診率の向上が大きな課題となっています。
本記事では、子宮頸がんの基礎知識や予防法、検診の重要性を整理するとともに、JMDCによる受診勧奨通知やがん検診データを活用した支援についても紹介。保険者が検診受診を促進するためのヒントを得られる内容です。
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【座談会】子宮頸がんに対する各世代のリアルな声を聞く
若年層の罹患も多いにもかかわらず、依然として検診受診率が低い子宮頸がん。 本記事では、座談会を通じて各世代の女性が抱える不安や検診のハードル、受診のきっかけとなった体験談を紹介。リアルな声から、子宮頸がん検診における課題と啓発のあり方、保険者の支援のヒントを整理しています。
リアルな声から見えてくるのは、子宮頸がん検診の受診勧奨における課題と、啓発のあり方。保険者がどのようにサポートできるのか、施策を考えるヒントが得られる内容です。
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【共同事業成果報告】女性の健康対策事業(2022~2023年度)
JMDCは2021年度より、健康保険組合とともに「女性の健康対策」をテーマにした共同事業を展開しています。婦人科がん検診の受診率向上やプレコンセプションケア、生活習慣病対策まで幅広い領域を対象に、意見交換を行いながら保健事業に活かす取り組みを進めてきました。
本記事では、2022~2023年度の成果報告として、各参加組合がコンソーシアムでの情報交換や講演で得た知識を活かし実践した事例を紹介。特徴的な取り組みをピックアップしてまとめており、今後の企画や運営の参考になる内容です。
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女性の健康支援は、保険者にとっても重要なテーマ
「女性の健康」は、単なる“女性だけの問題”ではなく、組織全体の健康経営や社会全体の生産性にも影響する重要テーマです。
制度面での後押しが強まる今、保険者として何から始めるか、どのように支援を設計するかが問われています。
本記事で紹介した制度対応・基礎知識・事例が、皆さまの保健事業を進める上でのヒントとなれば幸いです。


